2017年6月29日木曜日

5月22日~6月7日 トライやるウィークの受け入れ

2017年5月22日清和台中学校2名、26日清和台中学校2名、6月6日多田中学校4名・明峰中学校2名、6月7日多田中学校4名・明峰中学校2名のトライやるウィークを受け入れました。兵庫県内の中学2年生が様々な企業等で1週間職業体験をする体験先企業の定休日等の一日を2012年より受け入れをはじめる。今年で6年目になります。
日頃接することのない中学生に暮らしと猪名川の関係や毎日使う水道水の源・猪名川の水質、猪名川の自然環境を伝え、川に関心をもってもらう機会にしたいと取り組んでいます。
投網を打てる人がほとんどいなくなっている現状を考え、例年であれば投網体験をしてもらっている。が、今年は例年の実施場所・東久代運動公園の低水敷の再生工事のため多田神社前下流で実施したため、川底の状態が悪く実施できませんでした。

一日の最初は自己紹介ではじまり、猪名川流域のこと、
流域ネット猪名川の活動について説明。野外での活動のため、
パネルや配布資料の拡大版や紙芝居を使って説明。

猪名川の水質の現状や調査の方法などから、全国の一級
河川との比較、猪名川各地点の水質を説明。猪名川の
水を毎日飲んでいることを知らない生徒もいたので意外でした。
「BODの数値を今日初めて知ったので、トライやるが終わった
ら友達に教えてあげたいです(Yさん)」感想文より


猪名川の在来植物が減少していること、猪名川は外来植物が
多い川で多様性が失われている現状等を説明。多様な生き物が
すむ猪名川にしたいと外来植物の駆除の目的を伝え協力をお願い
しました。座学の後実際にアレチウリを取ってもらい、その後紙芝居で
アレチウリや関連する食物連鎖等の話を紙芝居にして伝えました。
紙芝居は初めての試みで出来立てのホヤホヤを初演。座学・アレチウリ
駆除体験の後なので全体のまとめになりました。毎年最後に感想文を
お願いしていますが、会員の想いがきちんと伝わっているのが
文章から読み取れうれしい。


猪名川の外来植物の状況や生物多様性等の
座学の後はアレチウリ取り。
「最初はアレチウリと他の植物との判断がつかなかったけど、
少しずつ判断がつくようになり楽しくなってきました(Mさん)」
「今度自分の家の近くの川でも駆除してみようかなと思いまた(Tさん)」
「アレチウリ取りは最初は面倒くさかったけれど抜いていくうちに
宝探しのように思えて楽しかったです(Yさん)」感想文より
「猪名川のやぶの中に入ったことがなかったので
「こんなとこがあるんやな」と思いました。
外来種があることも全然知らなかったです(Aさん)」
「アレチウリはできるだけはやい段階で駆除した方がいいという
ことがわかって今日の駆除をがんばりました(Tさん)」感想文より


午後は水質の勉強をした後生き物観察会をしました。
「川に降りて魚を捕まえたり、川に中に入ったりしてとても
楽しかったです。ザリガニとかエビとかは海の生き物だと思って
いたのでまさか川にいるとは思っていなかったので驚きました。
また昔はこの川で遊んでいる人がいることは知っていたけれど、
プールの授業(水泳の授業を川でしていた)があったことは
知らなかったです。(Aさん)」感想文より



「…これからは「今はきたないのかな」とかと猪名川のきれいさを気に
するようなると思います。魚や虫、草などで川のきれいさがわかる
ときいておどろきました。川をみて魚や虫・草を観察したり、
調べたりしてみたいと思いました。川をきたなくするのも、
きれいにするのも人間なので人間がきれいにするという気持ちを
持たないと川は汚れていく一方なので川をきれいにしたいという
人間が増えていったらいいなと思います。今回の活動で猪名川の
ことを知りたいとおもいました。川を少しでもっきれいになるように、
川のことを学んでいきたいと思いました。(Kさん)感想文より



捕まえた生き物の説明。
「今日楽しかったのは川に中に入って魚をつかまえたり、エビを
とったりするのが楽しかったです。水谷さんは川の生き物に対して
とてもくわしくてすごいなと思いました。(Tさん)」感想文より

アメリカザリガニ。在来のザリガニは捕れませんでした。

10㎝を超えるオヤニラミが捕れました。


カワムツ メダカ ヨシノボリ オイカワ カマツカ 
スジエビ ミナミヌマエビ オニヤンマヤゴ? ウシガエル 
ウシガエルオタマジャクシ アメリカザリガニ カワニナが
捕れました


捕まえた魚を観察。
「今日はとても貴重な体験ができて本当によかったです。また機会が
あればクリーン活動や駆除作業をしてみようと思いました。
今日は一日ありがとうございました。(Tさん)」
「紙芝居は手作り感がすごいあって中の絵もすごく上手で心に
残りました。またいつか手伝えることがあれば川のそうじとか
クリーンアップなど参加してみたいなと思いました。一日だけの
体験だったけれどすごく良い経験ができました。
本当にありがとうございました(Aさん)」感想文より




普段接することのない中学生の皆さんに猪名川のことを伝える機会を
いただきありがとうございました。私たちの猪名川を大切に思う気持ちが
伝わりうれしく思っています。大切な水源の猪名川、街の真ん中を
ながれ山から海をつなぐ川の自然環境を守る活動は街の景観も
守ります。時々猪名川のことを思い出して訪れてください。











2017年6月28日水曜日

在来種に陽があたるように整備すると!

5月4日、手をかけたところには今まで猪名川で見ることのなかった野草が次々と見つかった。
オオイヌノフグリ

オオバコ

カキドオシ

ヒメオドリコソウ
カンサイタンポポ

ナズナ

ネコノメソウ
ハコベ

ホトケノザ


多様な生き物がすむ猪名川めざし外来植物駆除活動実施

2017年4月2日 かつては当たり前に道端に生えていた在来の野草を増やしたいと外来植物駆除活動をしている。外来種を取れば在来種が増えるかというとそうでもないようだ。今年度はアレチウリが芽を出すまでに在来植物が発芽しやすい環境づくりをしてみようと少し視点を変えて活動をはじめた。
写真は2017年4月2日の多田神社下流右岸の河川敷。
竹の上を枯れたカナムグラが覆っている。一昨年は
枯れたアレチウリが覆っていた。竹やカナムグラを取ると下に
さまざまな野草が芽生え始めていた。

1週間前に覆いかぶさっている竹やカナムグラを取ったところには
ムラサキケマン、シロヤブケマンが花を咲かせていた。

ハナウドが芽を出していたところも竹などを切っておいたところは
花を咲かせていた。

初めてみる野草があちこちで芽をだし花をつけていた。
セントウソウ、タニギキョウなどはじめてみる野草だ。