2018年12月20日木曜日

来年のヒメボタルに期待!

尼崎・猪名川公園でヒメボタル観察会が開催されました。

そもそもこの時期にホタル?という疑問があるかもしれません。
今は光り輝く成虫ではなく、幼虫として活動しています。

主役は「ヒメボタル」という小さなホタルで、幼虫は河原などの陸地に棲んでおり
小型の昆虫やカタツムリ等を食べて成長します。


小さな幼虫を捜索するのは困難なので、冷凍タニシを餌にトラップで捕獲します。



トラップの数はなんと300個、準備・仕掛けて頂いた方々ありがとうございます!


拡大してみました、これがヒメボタルの幼虫です。

集計すると、全トラップから168匹もの幼虫が見つかりました。
去年は150個から7匹…

幼虫の観察が終わったところで、
子どもたちには河川敷の伐採木を使った工作に取り組んでもらいました。


次はどんな工作をしようかな~


2018年12月4日火曜日

「水中をのぞこう!」その1

水の中をじ~くり見たことがありますか?
箱眼鏡などで見ることができますが、なかなか見る機会はありません。

そこで、写真を使い水中の様子をお届けしたいと思います。


川の中へやって来ました、
さっそく生き物を探しましょう。

 
お馴染みの「カワヨシノボリ」を見つけました!
小さな体で堂々たる風格。


この魚はヨシノボリより少し大きくて、あたまに斑点があるようです。


こっちの様子をうかがっているのかな?


こちらはハゼの仲間「ヌマチチブ」です。
見事に溶け込んでいます!

と、足元で石が動いた!?

大きな「モクズガニ」がいました。
水中だと毛がフサフサしていて美しいです。


この時期はアレチウリ駆除のラストスパート(種が落ちる寸前)で 、
集中的に駆除活動を行っています。そのため水中の撮影は...
アレチウリ駆除の様子・成果は後ほどお知らせいたします。


それでは次回の「水中をのぞこう!」もお楽しみに‼
































2018年11月27日火曜日

生物多様性ふるさと川西戦略シンポジウム開催


11月23日(金・祝)に生物多様性ふるさと川西戦略シンポジウムが、
キセラ川西プラザで開催されました。


第一部 “「はぐくみ」~未来へつなぐ 若者たちのメッセージ “ では、
高校生・大学生を中心とした若い世代が、
独自の研究や経験談、自然に関心を持つようになったキッカケ等を発表しました。


第二部 “ 「 企業と生物多様性」~SDGs持続可能な社会に向けて~ “ では、
企業が生物多様性に関する取り組みを発表しました。


第一部と第二部の合い間には参加団体のパネル展示を見学することができ、
流域ネット猪名川も活動を発表!





2018年11月18日日曜日

川西市花をご存知?

川西市の市花をご存知でしょうか?


「りんどう」です。
昔源氏が旗印にササリンドウを使用していたとのこと。
ちなみに市木は「さくら」。


残念ながら市内の自生地は数えるほどに減ってしまいましたが、
地域の方々の手によって大事に守られています。



川西市のシンボル
・市花 「リンドウ」
・市木 「サクラ」

兵庫県のシンボル
・ 県花「ノジギク」
・ 県樹「クスノキ」
・ 県鳥「コウノトリ」

2018年11月15日木曜日

川西市シンポジウムのお知らせ

11月23日(金・祝)に生物多様性ふるさと川西戦略シンポジウムが開催されます。
会場は川西市キセラホールです。

流域ネット猪名川はパネル展示を行っています。
是非お越しください。

2018年11月8日木曜日

アイツの種がいっぱい...



この種、覚えてもらえましたか?
特定外来種「アレチウリ」の種です。
秋になるとたくさんの種を付け、来年に向けて準備を始めます。
 
前回までの投稿で紹介した通り、アレチウリの種はトゲトゲ。
調べてみると「2万5千個以上の種を付けることがある」という記述があります。
果たして本当でしょうか?


種のあるところにを付けました。
仮に1房10個の種があるとしましょう。
写っているの数は9個ですから、10×9=90(個)となります。
ほんの一部分だけでおよそ100個の種があるということは...想像するのが恐ろしいですね。

アレチウリの拡大を阻止するには、この種が落ちる前に駆除するしかありません。
種が出来る前に抜き取るのが理想ですが、なかなか思うように減りません。
よって種が付く秋はアレチウリ駆除のラストスパートなのです!

写真:一庫出合地区(2018/11/1)

2018年10月25日木曜日

水質調査を行いました

毎年恒例で秋になると猪名川水質一斉調査が行われ、
流域ネット猪名川は神崎川水質汚濁対策連絡協議会 猪名川分科会員として参加しています。


流域ネット猪名川はこんにゃく橋で実施。

川にゴミが浮いているか、水の透明度、川底の様子等を観察し、
採水した水をパックテスト(pH・NH₄-N・COD)で測ります。

その結果がこちら。
pHの高さが気にかかるところでしたが、
COD・NH₄-Nは値が小さく綺麗な水ということが確認できました。
※pH:水の酸性・アルカリ性の度合いを示す指標。pHが高いほどアルカリ性で低いほど酸性。
※COD:有機物による水質汚濁の指標。 水中の有機物を酸化するために必要な酸素量。
※NH₄-N:し尿・家庭排出中の有機物の分解、工場排水による水質汚濁の指標。

水の中をのぞいてみると...

ここは流れが穏やかなため藻が繁茂していました。
 

同じくこんにゃく橋下の水中の様子。
スジエビが写っています。わかりましたか?


2018年10月19日金曜日

アユ学④ 藻川でアユの産卵場づくり

藻川中園橋下の河原でアユの産卵場作りが実施されました。
この日は晴天で水の透明度も高く耕し日和。

猪名川漁協 鈴木組合長に川底を耕す必要性について解説して頂いた後、
さっそくフィールドに向かいます。


参加者は60名を超え、大人から子どもまで一生懸命川底を耕しました。


使用するのはクワやスコップ。
固まった川底をかき回すことによって、
アユを始めとする魚たちが産卵しやすい環境を作ります。

 
次に講師の中西先生(環境カウンセラー)に川のお話をして頂きました。
その間、子どもたちにはクラフトに取り組んでもらいます。
 
間伐材を輪切りにした木の板や河原で拾った石に好きな絵を描きアクリル絵の具で着色します。描き終わったらニスで仕上げです。

素敵な作品が出来ました!


最後に漁業の方々に上流アユのフライを振る舞って頂き、
本イベントはお開きです。

神戸新聞に掲載されました!
https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201810/0011742603.shtml









2018年10月18日木曜日

ダイハツ工業と協働活動

ダイハツ工業及び関連企業の方々と協働でアレチウリ駆除活動に取り組みました。
14名に参加して頂き、会員は6名が参加。
 

アレチウリは冠水に弱いという性質があり、
大水(7月の豪雨)の影響で流域各地で減少傾向にある場所もあります。
しかし池田桃園では大繁殖していました。

「桃栗三年柿八年」と言いますが、アレチウリは異なります。
たとえ小さな株であろうとこの時期になると花を咲かせ種を付けます。
驚異的な繁殖能力です。

大きな株の種・小さな株の種の大きさに違いは出てきますが、
いづれも針のような棘に覆われ駆除に影響を来たしています。
種を付けるシーズンは棘が刺さらないよう注意が必要です。


こちらは若手の会員がキクイモ(外来種)の根を掘り起こしている様子。
キクイモは秋になると芋を作り来年に備えます。
引き抜くと芋は地面に残ってしまう(芋から新たに芽が出る)ので、
確実に駆除するには掘り返す必要があります。

 成果はおよそ60袋。

皆様お疲れ様でした!


流域ネット猪名川の活動に興味のある方・体験してみたい方は、
水谷(suishin2025@gmail.com)まで連絡をお願いします。











2018年10月7日日曜日

アユ学③ 産卵のシーズンです!

予定されていたアユの産卵場作り「川の耕し隊」は、
天候が不安定だったので別プログラムへ移行。
一庫ダム管理所でアユに関するお話を聞きました。


そもそも何のために川を耕すのか?
それはアユの産卵をお手伝いするためです。

 アユは粘着性のある卵を、石と石の隙間に産み付けます。
卵は石にコケが生えていたら滑ってしまい、
隙間に泥が溜まっていても流れてしまいます。
そこで川底を耕すことによって、
アユの産卵に適した環境を作ることができるのです。
 

川の上を散策。この辺りを耕す予定でした。

最後にアユの試食会。

おいしく頂きました!







2018年9月26日水曜日

アユ学②「鱗の枚数を数えよう!」

流域ネット猪名川では恒例となってきたアユの学習会。
今回は鰭(ひれ)の鰭条(きじょう:鰭を支えるための筋)と鱗数(りんすう:鱗の数)を数えました。

魚の種類ごとに鰭条や鱗数は異なり、
これをもとに同定(種類を特定する)することができます。


投網でアユを捕まえる様子

さて、アユはそれぞれいくつあるのだろう?
アユを調べる前にオイカワで練習をしました。


コツが掴めたところで本命のアユを調べます。


鱗数の数える場所は決まっており、
定められた場所を正確に数えなければなりません。

背鰭の鰭条5番目より下方に向かって数える:上方側線横列鱗数
これにより放流アユか天然アユを区別する手がかりになります。

参加者で調べた鰭条数・鱗数の記録用紙


前回のアユ学習会の様子が神戸新聞に掲載されました!